花粉症は、スギやヒノキなど植物の花粉が原因で、目のかゆみ・鼻水・くしゃみ、などのアレルギー症状を起こす疾患です。
最近では、国民の約25%が花粉症であるとされ、発症時期の低年齢化も問題となってきています。
日本は、スギ林の面積が、全国の森林の18%、国土の12%を占めていることから、花粉症患者さんの約70%はスギ花粉が原因とされます。
・ダニは、通年性のアレルギー性鼻炎・アトピー・気管支喘息など、様々なアレルギーの原因となります。
・アレルギーを引き起こすダニで代表的な種類はヤケヒョウヒダニ(D1)とコナヒョウヒダニ(D2)で、これらの死骸や糞に含まれるタンパク質が原因となります。
・ダニは人間の垢やフケ、室内のカビなどを餌として繁殖し、ハウスダスト中の70~80%を占め、特に雨期(6月)に多くなります。
・これまで花粉症の治療は、内服薬(抗ヒスタミン薬、ロイコトリエン拮抗薬など)、点眼・点鼻薬による局所療法による症状を軽減させるための治療(対症療法)が主体でした。
・医学の進歩と共に「アレルギー体質の改善」を目的とする根本的な治療(減感作療法)が開発されました。
・かつて、減感作療法は、花粉の抽出液を定期的に注射し、体を花粉にならすことで「体質を改善する」といったものであるため、毎週~月の注射を必要とし、手間や時間のかかる治療でした。
・近年、注射を必要とせず、舌下から薬を接種する治療「舌下免疫療法」が保険適応となりました。
スギ花粉もしくはダニアレルギー治療のための薬を舌の裏(舌下)に含み、1~2分(治療薬により異なる)保持した後、飲み込みます。
治療は、5歳以上の方が適応となり、治療効果は約80%と報告されています。
注射による減感作療法と異なり、注射による疼痛・注射部位の反応がなく、自宅で続けられることが特徴です。
初回の舌下投与は当院で行いますが、以降は毎日自宅で行います。
治療効果は開始約3ヶ月後程度から認められるとされ、3~5年と長期間にわたって継続的に治療します。
1.初診:検査、治療説明
本治療を開始する上で「スギ花粉症」もしくは「ダニアレルギー」であるという診断が必要になります。
当院では、診断に際し、問診に加えて血液検査を行っております。
初診時には、詳細な問診と血液検査を実施すると同時に、治療の概要を説明します。
2.初回再診
1週間程で血液検査の値が出ます。
「スギ花粉症」もしくは「ダニアレルギー」と診断された方には、来院後説明の上、お薬を舌下投与させて頂きます。
お薬の副作用がないことを確認するため、投与後30分程、当院にて待機頂きます。
その後、再度医師の診察を受け、今後の治療計画、次回受診日の予定をご説明させて頂きます。
3.2回目以降
経過観察とお薬を処方するため、治療開始後数回は2週間に1回、通院していただきます。
副作用がないことが確認できた後は1~2ヶ月に1回の通院となります。
※スギ花粉症に対する舌下免疫治療は、スギ花粉の飛散していない時期に治療を開始するため、治療開始は、6~11月の時期となります。
治療薬を舌の下におき、溶解させます。その後5分間はうがい・飲食を控えます。
主な副作用は、口の中の腫れ(15%)、喉の刺激感(14%)、口の中や耳のかゆみ (8~12%),などが報告されています。
重大な副作用として、アナフィラキシーショックがありますが、 出現率は極めて低く、安全性を確認するためにも、初回は当院にて舌下投与させて頂きます。
保険適用の診療となります。
3割負担の方では、初診日は、検査料を含めて、約7,000円。
再診日以降は、診察代・お薬代あわせて1ヶ月約2,000円です。
当院は院内処方のため、受診日にお薬をお渡します。
医院名 |
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医療法人社団よるり会 目黒ケイホームクリニック |
理事長 |
安藤 克利 |
住所 |
〒153-0061 東京都目黒区中目黒4-5-1エースビル2階 ※東急バス目黒警察署停留所すぐ ※お気軽にご来院ください。 |
電話番号 |
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FAX |
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