目黒区の内科・呼吸器内科・循環器内科・アレルギー科

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新型コロナ罹患後の呼吸器症状

当院では、新型コロナ罹患後に持続する「咳」、「息切れ」、等の呼吸器症状、「胸痛」、「動悸」をはじめとする循環器症状に対する外来診療を行っております。

・外来は完全予約制となります。お電話もしくは予約サイトからご予約ください(03-5722-5500)。

・診断書の記載は可能ですが、傷病手当金申請書、労災、等は承っておりません


「新型コロナ罹患後の長引く咳」について、院長の安藤が毎日新聞社より取材を受け、2023年6月28日の朝刊に記事が掲載されました。



新型コロナ罹患後に続く咳嗽について

「咳」は、新型コロナ罹患後に持続する症状の中で最も頻度が高く、「新型コロナ後遺症」を心配される方も多いと思います。

しかし従来より、呼吸器感染症罹患後の「長引く咳」は、「新型コロナ」に特異的なものではなく、「インフルエンザ」をはじめとする他の呼吸器感染症に罹患した後も同様です。

このため「新型コロナ罹患後の咳」であることを心配しすぎることはなく、私達は、呼吸器感染症罹患後の長引く咳として、他の疾患と同様に下記の①~⑤のように鑑別し、診断を考えていきます。

下記は複合的に合併することも多いため、AI問診で解決するような一対一対応でないことがほとんどです。

(下記画像は、illust ACよりフリー素材を無料ダウンロードにより使用)

①感染後咳嗽

・検査をしても、明らかに呼吸器疾患が認められないにもかかわらず、咳嗽が持続します。

<咳の特徴>

・喉がイガイガして、痰がへばりついているような感覚が持続する

・痰を出そうとすると咳が止まらなくなってしまう

・寝ている間や集中しているときは咳がでず、緊張したり、喉が気になると、咳が続いてしまう


病態の主体は、「喉頭違和感(痰のへばりついている感じ)」であることが多く、痰を出そうとして、喉を傷め、咳が持続する、という悪循環に陥ります。

・転んで血が出た際、治るときにかさぶたになります。この時、「かゆみ」を感じることが多くありますが、気になってかいてしまったり、かさぶたを剥がすと、また血が出て、治らない、、という現象に陥ります。

・「喉頭違和感」⇒「咳嗽」という悪循環に陥っていることが多いため、①半夏厚朴湯などの漢方により、喉頭違和感を軽減、②咳嗽を我慢するような指導、を行うことにより、自然軽快することが多いです。


②二次的な細菌感染による咳嗽

・①感染後咳嗽の場合、時間と共にピークを越えて、改善する一方、二次的に感染を併発することで、咳嗽が増悪する場合、二次的な細菌感染を鑑別に診察します。

<咳の特徴>

・一度軽快した咳嗽が、湿った咳となり、黄色痰と共に増悪する(気道~肺への感染)。

・鼻水が黄色となり、持続・増悪する(副鼻腔への感染)

・微熱が続き、寝ていても咳で起きてしまう。


・気道~肺への感染が生じると、レントゲンで、気管支壁が厚くなっている所見や人によっては明らかな肺炎像が見られることもあります。このような場合、抗生物質により加療します。

③逆流性食道炎による咳嗽

逆流性食道炎とは、胃酸が逆流することで、食道に炎症を生じ、「胸やけ」などの消化器症状の他、「喉頭違和感(①の違和感とは異なることが多いです)」や「咳嗽」を生じます。

・「新型コロナ」では、急性期に「咳嗽」が強いだけでなく、自宅隔離などの「精神的ストレス」などの要因で、逆流性食道炎を併発することも経験します。

<咳の特徴>

・夜、横になると咳嗽が止まらなくなる(胃酸が逆流するため)

・満腹になると喉頭の違和感や咳嗽が誘発される


・診察で逆流性食道炎が疑われた場合には、胃酸を抑える薬を開始します。

④気管支喘息などの慢性呼吸器疾患の発症

・「気管支喘息」とは、「気道が狭くなる病気」ですが(詳細は気管支喘息のページを参照)、新型コロナを契機に喘息を発症される方がおられます。

・「過去に小児喘息の既往があった」、「元々風邪をひくと咳が止まりにくい」など、「喘息になりやすい体質(気道が狭くなる体質)」をお持ちの方が、新型コロナになったことで、炎症が生じ、「気管支喘息(咳喘息を含む)」を発症します。

<咳の特徴>

・朝方や寝る前の咳が止まらない(咳で起きてしまう)

・咳がひどい時にはゼイゼイする程だが、日中はそれほどでもない

・元々、小児喘息があった、もしくは季節の変わり目で咳で困ることがあった


・「気管支喘息」と診断するには、「気道の可逆性」を確認する必要があり、診断した場合には、慢性的な治療が必要となります。

・多くの場合、上記の①もしくは②と合併していることが多く、まずは①、②などの治療を行った上で、喘息か否かを判断していきます。

・このため当院では初回で診断することは少なく、まずはサルタノールなどの反応を見た上で診断し、詳細な説明により納得頂いた上で、通院加療を継続していただきます。

⑤その他の呼吸器・アレルギー疾患の発症

・多くの場合、上記①~④が複合的に存在することが原因の多くを占めますが、他には下記のようなものもあげられ、レントゲンや血液検査を行い、鑑別していきます。

・①~④以外の頻度としては、「元々存在する体質・疾患が増悪する」ことが多いため、原因に準じて治療しますが、まれに原因不明で長期化することも経験します。


・例1:「アレルギー体質」をお持ちの方が、新型コロナにより咳感受性が増悪したために、「アレルギーによる咳嗽」を発症する(アトピー咳嗽)⇒抗アレルギー薬により治療

・例2:従来より「COPD」や「間質性肺炎」など呼吸器疾患を有する方が、新型コロナを契機に増悪する⇒疾患に準じて治療

・例3:複数の治療を行うも原因の特定が困難で、「原因不明の慢性咳嗽」と診断する⇒鎮咳剤、リフヌアにより治療

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クリニック案内

医院名
医療法人社団よるり会
目黒ケイホームクリニック

理事長
安藤 克利
住所
〒153-0061
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